2023年08月03日

今年の夏の漢方 免疫力を落とさないためにも!! 煎じ薬が断然おススメです。

20238313025.jpg

20238313538.jpg

 

 例年この季節になると「汗かきさんの漢方、生脈散」をお薦めしていますが、今年の夏は異常な暑さで、この「生脈散」では対応しきれない感じがしていて、他の処方をお薦めしています。やはりこんなに暑い夏には、漢方薬はエキス剤の顆粒や錠剤よりも「煎じ薬」が一番です。吸収が早く、吸収率もいいですよ!栄養ドリンクなんかより中身は優秀です!!

 当店では、圧力をかけて煎じ代行させていただいていますので、ご自分で煎じる手間もなく、簡単に煎じ薬の効果を体感していただけます。特にお勧めなのが「清暑益気湯」という処方です。こちらの処方は名前の通り、は清める、冷やすという意味合いを持ち、は暑さによる邪気の事で、暑気払いという言葉があるように暑さによるストレスを払うという意味です。益気は生きていくためのエネルギーの源「気」を益すという意味です。ですから名前の通りこの処方は、暑邪(暑さの邪気)を冷まし、体力、気力を回復させる処方であると言えます。熱中症、夏バテ、夏痩せに適した処方と言えます。気が減るという事は、消化吸収力の低下から代謝機能が落ちるという事。だるさや倦怠感と言った症状から、意欲低下、疲労倦怠感を伴ってくるような時に適しています。このような症状になる前に、のんでおくと、夏を元気に過ごせる処方と言えます。

こちらの処方の生薬構成は 人参、五味子、麦門冬、黄柏 当帰、黄耆、白朮、陳皮、甘草という9種類から構成されています。この中の黄色で書いています、人参、五味子、麦門冬は例年おススメしている「生脈散の構成生薬です。発汗後の脱水症状を予防する処方も含まれています。さらに、だるさを改善する生薬である人参、黄耆、自律神経や栄養を改善する当帰、白朮、を配合、又何といっても熱を冷ます働きの黄柏を配合しています。こちらは冷やし過ぎずに、冷ますといった感じです。今年の夏にぴったりのこの処方を是非「煎じ薬」で飲まれることをお薦めいたします。

 煎じ薬とエキス剤の違いは、何といっても煎じ薬は漢方薬の本来の形であるという事。そして煎じ薬はオーダーメードであるという事です。お客様の体質は千差万別、同じような症状でご相談に来店されても、お話を聞いてみると、本来の体質が違っていて、全然違う漢方薬をお作りするという事はよくあることです。その方に合った微調整が「煎じ薬」では可能なのです。また、煎じ薬は生薬を水から煮詰めてその成分を浸出させていますので液体ですから、消化吸収が良く効き目が優れています。当店では、その方に合っていると思っていた漢方処方が顆粒などのエキス剤ではなかなか効果が得られず、煎じ薬にしてみたらよく効いてきたという事も、よくあります。特にこの「清暑益気湯」のように最後に「湯」の字がつく漢方薬は、特に煎じ薬の方が効果が高いです。

 当店ではこの処方を基本にお客様に合わせた内容にして、最小15日分よりお作りすることが可能です。煎じ代行させていただいて、液体のパックでお渡しできます。今年の夏は特別価格13000円税込でお作りさせていただいています。30日分は25000円税込です。予防的に服用される方でしたら、15日分30パックを1か月で服用されても、エキス剤よりは効果が良いですよ。お気軽にお問い合わせください。

 また、夏に多い風邪はアデノウイルスが原因でノドの痛みが激しかったり、高熱が出たりすることが多く、頭痛も辛い症状です。さらに胃腸症状が長引く人も多いです。症状によって、漢方薬は色々な処方がありますが、特にノドが痛い熱の高い風邪には「「柴葛解肌湯」がおススメです。胃腸が弱っているような風邪には「参蘇飲」配合の風邪薬がおススメです。あまりの高熱でしたら解熱剤と一緒に服用することも可能ですが「柴葛解肌湯」は風邪を追い出す処方ですから、38.5℃以下でしたら飲まない方が良いと思います。

 また、夏に多い「水いぼ」子供さんたちがプールでもらってきて、なかなか治らないイボですね。皮膚科に行くとピンセットでつまんで摘出する方法か、液体窒素による凍結療法で、どちらも痛みを伴います。免疫力が低下していたり、アトピー性皮膚炎でステロイド軟こうを塗っている人はうつりやすい傾向があります。この水いぼはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが原因で起こりますので、ヨクイニンが効果的です。ヨクイニンという生薬は飲み初めなかなか効いてくる様子がなく、2~3か月服用していると、急に効果が出てきて治ってきますので根気よく飲んでいくといいですよ。次々とできる水いぼの治療はストレスが大きいですから、ヨクイニンは有効です。さらに、「板藍根」という生薬はウイルスに対して良いとされていますので、ヨクイニンと一緒に服用すると不思議と早く効いてきます。当店では「板藍根」も「ヨクイニン」も煎じ代行をさせていただいていますから、お気軽にお問い合わせくださいませ。

 ヨクイニンと言えば子宮頸がんの原因であるHPVも同じイボの仲間ですね。子宮頸部異形成と診断を受けられた方は同じようにヨクイニンと板藍根をお役立ていただくことが出来ます。さらに自身の免疫力を落とさないよう、夏バテに備えて漢方薬をお飲みいただく事は、改善にお役に立つと思います。

 この夏元気で過ごすために、漢方薬をお役立ていただいてはいかがでしょうか?特に、色々な病気の治療中でいらっしゃる方はこの夏の暑さで疲れて、症状が悪化したり、検査数値が悪くなるとがっかりですね。病気というものはご自分の身体が何とか一生懸命治そうとしています。夏の暑さによるストレスで体力、免疫力を落とさないよう漢方薬の力をお試しください。それとともに、自身の生活で無理をしないよう、養生くださいませ。持病をお持ちの方は、今も身体は戦っています。体調を整えることが自身の戦う力を助けることになります。

​メールでのお問い合わせはお気軽にこちら LINEでのお問い合わせはこちらから  オンラインショップはこちらこちらから