2022年11月26日

更年期からの高脂血症(コレステロール・中性脂肪が高い)に悩んでいませんか

                              

 
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20221126174214.jpg 動脈硬化の原因になると言われている、LDLコレステロール。悪者のイメージが強い物質ですが、身体の中では大切な働きをしています。
細胞膜の材料になったり、ホルモンの材料や消化を助ける胆汁酸の原料にもなっていて、身体の中では必要不可欠な物質です。ですから、まったくの悪者というわけではないのです。LDLコレステロールは血管の弾力性や細胞膜の材料になりますから、これが足りないという事は、大きな問題です。実際、がんの末期になるとこのLDLコレステロールが極端に低下すると言われています。しかし、全身にコレステロールを運び、増えすぎると血管壁に付着して、動脈硬化の原因になると言われています。一方でHDLコレステロールは付着したLDLを取り去って、肝臓に運ぶ働きをします。しかし、女性に関していえば、「女性ホルモンのエストロゲンには、動脈硬化を抑制する働きがあり、閉経前の女性は、脂質異常症や動脈硬化を発症することはほとんどありません。それは女性ホルモンのエストロゲンのお陰です。しかし閉経でエストロゲンが減少することで、急にコレステロールが上昇する人が増えます」女性ホルモン自体もLDLコレステロールから作られますから、更年期になってこの数値が高くなるのは当然の現象と言えます。 健診でコレステロールの値が上がり、「特に生活を変えていないのに、このまま動脈硬化になったらどうしよう」と不安になって来店される女性のお客様も少なくありません。現在女性のLDLコレステロールの値で指導や治療を開始する基準は、140㎖/㎗とされていますが、この基準だと更年期過ぎの女性はほぼ全員治療を開始しなくてはいけないという状況になるかと思います。更年期以降の女性の場合、動脈硬化の進行が懸念される数値はLDLコレステロール180。この数値以上でプラーク(動脈硬化)が発見されると言われています。高血圧で喫煙をする女性の場合は、要注意と言われていて、注意が必要です。女性の場合はLDLコレステロール値が180以上であれば、動脈エコー検査を受けてプラークがあるかどうかを確認すると安心です。180でもプラークのない人もいれば1.5ミリ以上のプラークがある人もいるようです。ドクターによってお考えが違いますが、女性の場合、LDLコレステロール160が境界線と言われることが多いようです。これ以上上がると、お薬をすすめられることが多く、悩ましいところです。運動療法が効果的という事はよく知られていますので、ウオーキングの時間を増やすなどして、薬を飲む前に自助努力をしたいものです。安易に薬で下げればいいという考えには、賛成できません。動脈硬化は何年もかけて進行していく疾患なので、更年期過ぎに急にコレステロール値が上昇したからと言って、すぐに動脈硬化が起きるというわけではありませんので、慌てて、高コレステロール薬を服用するのはどうかなと思います。食養生に加えて、運動療法も取り入れ、漢方薬では補腎と言われる、ホルモンの働きを助ける漢方薬によって少しでもホルモンの力を引き出す、脂質の代謝を助ける「牛胆汁」を含む漢方薬の服用で、脂質の循環を良くしてなるべく便とともに脂質を排泄しやすくするなどの方法があります。このような漢方薬は、更年期以降、老年期に起こりやすい、骨粗しょう症、認知症の予防に大いに役立つことが期待されますので、一石二鳥と言えます。やっぱり漢方薬は女性の味方なのです!!
 
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 次に、摂りたくない脂肪酸、「トランス脂肪酸」についてです。動脈硬化を促し、心疾患の危険性を高めるなど数々の疾患の原因と言われ、マーガリン、ショートニングなどに含まれる「トランス脂肪酸」。先進国では使用禁止の国も多いようです。日本ではまだまだスーパーで数多く売られています。マーガリンに関してはかなり広い売り場を締めていますね。日本では表示さえ義務づけられていない状況です。ふっくらフワフワのパン、サクッとしたクッキー、おやつのマフィンやケーキ・・・これらを作る際に日本ではほとんどこの「トランス脂肪酸」が使われています。食品の裏側を見て使われていないものを探すのが困難なほどです。トランス脂肪酸とは植物油に水素を添加した人口油です。「トランス脂肪酸は血管に取り込まれると、血管の柔軟性を失うと言われています。それによって冠動脈疾患が起こりやすくなる」心不全、心筋梗塞、動脈硬化、などはすべて冠動脈疾患です。WHO(世界保健機関)では2003年から、冠動脈疾患のリスクが高まるとの警告を出していて、世界中で年間50万人がトランス脂肪酸による心臓と血管の病気で亡くなっていると報告されています。
 最近では、冠動脈疾患に加え、アルツハイマー型認知症の原因になるという論文も多く出されているという事です。多くの先進国で規制されているこのトランス脂肪酸ですが、日本では表示義務さえありません。アメリカのニューヨーク州やカリフォルニア州、カナダ、台湾、タイではトランス脂肪酸の食品への使用が禁止されています。また、EU加盟国やシンガポールではトランス脂肪酸濃度の上限値を設定したうえ表示を義務づけています。タイ政府がマーガリンやショートニング、それらを使った食品の製造、販売、輸入を禁止して、日本の食品業界は衝撃でした。日本の食品は安全という神話が崩れつつあるような気がしています。日本が規制を行わないのは、製造コストの問題で業界から抵抗があるのではと予想されます。いつまで経済優先なのでしょう!!!
 WHO(世界保健機構)は2023年までにトランス脂肪酸の使用を禁止すると言っています。日本はそれに従う様子はなさそうです。私たちは、自分の目で見てそれらの食品が含まれているものを避けるしかありません。パン、マーガリン、サラダオイル、カレーやシチューのルー、スナック菓子、マヨネーズ、さらに「植物油脂」と書かれているものの中にはトランス脂肪酸が使われている可能性があります。
 日頃の生活の中でこれらをすべて排除することは難しいと思いますが、食品の裏側をよく見てできるだけ摂取を減らす努力をしていきたいものです。消費者のこのような行動が、生産側を変えるきっかけになるかもしれません。
更年期には特にトランス脂肪酸を含む食品は避けていきたいですね!!
 
 更年期は第二の人生の始まり、その後の人生を豊かなものにするための準備期間と言えます。人生100年時代と言われ更年期後半分の人生が残っています。老年期を元気に過ごすための準備期間を大切に過ごしていただくために、漢方薬を是非お役立ていただきたいと思います。
 更年期の主な症状である
感、気分の落ち込み、関節の痛み、免疫のぼせ、ほてり、急に汗が出てくるホットフラッシュ、下半身の冷え、イライラ、不眠、頭痛、めまい、肩こり、腰痛、動悸、易疲労のバランスの崩れからの皮膚のトラブルや喘息症状、膠原病の発病
などの改善に加えて、これから始まる骨粗しょう症の予防、高脂血症さらには動脈硬化の予防を漢方薬で対策していきましょう!!!
漢方薬には「補腎薬」という素晴らしいものがあり、歳を重ねていく事への対策を考えたものです。古来より、皇帝や皇后などが、抗老化のために服用してきた長い歴史があります。長い更年期以降の人生を漢方薬で豊かなものにしていきませんか?
 
さらに当店では現代人に合わせて、血液の汚れの原因となる脂質(トランス脂肪酸も含めて)や添加物などの化学物質をできるだけ排泄促進していくための商品をご提案しています。皇帝や皇后のいた時代にはこのような食毒ともいうべき病は存在しませんでした。便利になり豊かになった今の時代には、解毒排泄を考えていかなければなりません。この血液の汚れが癌や血管の病気の増加につながっていると思います。是非お気軽にご相談ください!!