子宮頸部異形成について

子宮がん検診で子宮頸部異形成と診断される人は多いと思います。

この子宮頸部異形成は子宮頸がんの前段階で、潜在的に子宮頸がんに繋がる可能性がある子宮頸部表面の細胞の異常増殖です。原因はヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することにより起こります。感染しても9割の人は自分の免疫力で排除していますが一部の人で、「軽度異形成」→「中等度異形成」→「高度異形成」とゆっくりと進行していきます。そして上皮内癌、浸潤ガンへと進行して初めて、子宮頚がんとなります。

子宮頸部異形成はガンではなく、がんに進行する可能性のある細胞の状態と言えます。軽度異形成、中等度異形成では3か月おきの健診で進行していないかを検査します。治療はありません。がんではないとは言え、皆さん不安な期間を過ごされます。中には軽度異形成が2年以上続いている、中等度異形成が5年続いているお客様からのご相談もあり、免疫力を上げて正常細胞にしていきたいところです。高度異形成になると、医療機関でレーザー治療や円錐切除術が行われます。

軽度異形成、中等度異形成と診断されたら体質に合った漢方薬で免疫力を高め、HPV対策のための生薬を服用いただくようお勧めしています。ただ何もせず、次の健診をドキドキしながら待つのではなく、自身の治す力を強化して一日も早く改善できるようお手伝いさせていただければと思っています。

高度異形成で、治療を受けた後も、再発の可能性がありますので漢方薬で予防していかれることをお薦めしています。軽度異形成や中等度異形成は多くの方がなられていますので、自分だけと思い悩まずに是非お気軽にご相談ください。